「また抽選ハズレた…」「合奏場所が取れない!」
そんなお悩み、アマチュアオーケストラではよくある話です。
最近は団体の数も増え、人気の施設はどこも予約が取りづらくなっています。
この記事では、アマチュアオーケストラが練習場所を確保するためのポイントやコツを、わかりやすくまとめました。
困ったときの対処法も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

会場担当者は毎回ハラハラするよね
なぜ練習場所が取れないの?主な5つの理由
団体数の増加や施設の貸し出し料の値上げにより、練習場所の確保は難しくなっています。

施設の新設や改修など、常に情報収集しよう!
1. 競争率が高い
広くて安くて駅から近い会場は、やはり人気。
特に都内では500以上のアマチュアオーケストラが活動していると言われており、予約の争奪戦になりがちです。
近隣の神奈川や埼玉から都内の施設を利用する団体もあるので、競争率はますますアップ…。
しかも抽選制のところが多いので、運次第という厳しさもあります。
2. 使用料が高くなってきている
最近は物価の上昇とともに、練習場所の使用料もじわじわ値上がりしています。
アマチュアオーケストラの運営費の中でも、施設使用料は負担が大きい項目です。
公共施設は比較的リーズナブルですが、他の施設が値上がりすることで競争率がさらに上がる可能性があります。
3. 団員構成による制限がある
「市内在住・在勤者が○割以上必要」という条件を設けている公共施設もあります。
でも、いろんな地域から集まっている団体だと、この条件をクリアするのが難しいです。
個人情報の関係で団員名簿を作っていない団体も多く、登録ができない……というケースもあります。
4. アクセスや立地の希望がある
団員が広範囲から集まることを考えると、交通の便や通いやすさは重要です。
レンタル楽器などを持ちこむ場合は、駐車場の有無や導線にも配慮が必要です。
いくらリーズナブルでも、アクセスや立地が悪い練習場所は、団員の参加意欲を減らしてしまいます。
5. 曜日や時間帯が競合しやすい
練習日としていちばん人気なのは「土曜の午後(13時~17時)」。
この時間帯は予約の競争率がかなり高いです。
逆に、「日曜の夜(17~21時)」や「平日の夜」は比較的空きが見つかりやすい傾向があります。
学生オケや企業オケで、曜日や時間帯に融通が利くのであれば、練習場所の競争率はある程度抑えられるでしょう。

お寺やキャンプ施設のホールで練習したことがあるよ!!
練習場所が取れない時の対処法
1. 練習の規模を小さくする
全体合奏をやめて各セクションごとの分奏にしたり、楽器ごとのパート練習に切り替えるのもおすすめです。
小規模なら練習場所の候補も増えます。
2. オンラインに切り替える
「Zoom」や「Skype」などのプラットフォームでの練習も有効です。
音出ししなくても、指摘事項の共有や、演奏の方向性を揃えるだけでも練習になります。
3. レンタルスペースを利用する
最近は「楽器演奏OK」なレンタルスペースも増えてきました。
検索サイトを使えば、設備・広さ・料金・雰囲気などを事前に確認できて、予約もオンラインで完結。写真やレビューを見ながら比較できるのも便利です。
全体合奏は難しくても、弦分奏や木管分奏ならで可能なことも多いです。
Wi-Fiや椅子、ピアノといった設備や部屋の広さや雰囲気も、事前に写真やレビューで確認できるのがポイントです。
アマオケの練習場所/合奏場所問題、根本的にどう解決する?
団費を見直して予算を確保する
会場使用料の値上がりに対応するには、運営費の見直しも大切です。
団費を少し上げたり、団員数を増やすことで、会場選択の幅が広がります。
金銭的に余裕があれば、希望する日時や立地の施設を予約しやすくなります。
練習日を「穴場時間」にシフトする
土曜午後などの人気時間は激戦区。
平日の夜や日曜の夜など、比較的空いている時間帯を狙うことで、予約のハードルがぐっと下がることがあります。団員の生活スタイルに合えば、思い切って練習日程の見直しも有効です。
団体登録をして抽選を有利にする
公共施設によっては、地元団体として登録しておくことで抽選の優遇や予約枠の確保が受けられる場合があります。
多少手間はかかりますが、団員名簿や定期的な活動記録などの準備も解決策の一つです。
選曲を工夫する
限られた練習回数でも仕上げられる曲を選ぶことも、練習の効率化につながります。
難易度が高すぎない、編成が大きすぎない曲を取り入れることで、必要な練習回数やスペースを抑えることができます。
まとめ:練習場所/合奏場所の確保は工夫と感謝を忘れずに!
アマチュアオーケストラにとって、練習場所の確保は必須です。
団体数の増加や使用料の値上げ、アクセスの良さなどさまざまな条件が絡み合い、安定して会場を押さえるのが大変になっているのが現状です。
とはいえ、分奏やオンライン練習、レンタルスペースの活用、他団体と競合しづらい活動形態を取り入れることなど、工夫次第でできる対処法はあります。
そして何より大切なのは、毎回の練習場所を探して予約してくれている担当の団員さんへの感謝と協力を忘れないことです。

施設職員の方への挨拶や利用マナーも大切に!