団体数の多い都市部では、練習場所の確保が大きな問題になります。
「練習場所が取れていない!」「施設の抽選に外れてしまった!」

担当者は毎回ハラハラするよね
練習場所に関する問題を把握することで、条件に優先順位を付け、解決しましょう。
- 競争率
- 使用料
- 団員構成
- 立地
- 曜日と時間
練習場所が取れない
アマチュアオーケストラが合奏や分奏をするのに、練習会場は必ず必要です。
練習場所が決まらない事には、練習日程も組めません。
私が感じる現状は、団体数の増加や施設の貸し出し料のインフレにより、練習場所の確保は年々難しくなっているように感じます。

施設の新設や改修など、情報は常に収集しよう
1. 競争率の問題
安い、広い、駅チカの練習場所は激戦です。
都内のアマチュアオーケストラは500 団体を超えると言われています。近隣の神奈川や埼玉の団体が、都内の施設で練習するケースも多いです。
多くの施設予約は抽選制のため、運の要素も大きいです。
2. 使用料の問題
活動費の中でも、練習会場の使用料は負担が大きいです。
近年の物価高で、練習場所の使用料も値上がり傾向がみられます。
公共の施設は比較的低価格ですが、予約開始と利用希望日が近い(3数か月前など)ことも多く、練習予定がなかなか立てられないという問題が発生します。
3. 団員構成の問題
公共の施設は比較的低価格ですが、利用の条件として団員のうち一定数がその施設の地域に在住・在勤する必要があることもあります。
個人情報保護の観点から、住所録などを作成しない団体もある他、特定の市区町村の団員のみでオケが成り立つことも少ないです。
4. 立地の問題
団員は広い範囲から練習場所に通ってくることも多いです。往復の交通費や移動時間も考慮すると、立地や交通の便の良さは大切です。
さらに、譜面台やレンタル楽器などを持ちこむ場合は、駐車場の有無にも配慮が必要です。
5. 曜日と時間帯の問題
多くの人が動きやすい土日の午後は、練習場所の人気が集中します。練習日程で一番人気なのは「土曜の午後コマ(13時~17時など)」です。
逆に日曜の夜コマ(17時~21時など)は、比較的競争率は低めです。学生オケや企業オケで、「平日の夜コマ」に集まりやすい団員が多ければ、練習場所の競争率はある程度抑えられるでしょう。
練習場所が取れない時の対応
- 練習の規模を小さくする:
弦分奏・木管分奏・金管分奏に分けたり、楽器ごとのパート練習に切り替えるのもおすすめです。小規模なら練習場所の候補も広がり、費用も抑えられます。 - オンラインで練習する:
ZoomやSkypeなどのプラットフォームも有効です。音出ししなくても、譜面を読み込み演奏の方向性を揃えるだけでも練習になります。

練習場所があるのが当たり前ではないよ
根本的解決のために
- 団費を上げたり、団員数を増やしたりして予算を増やす
- 練習日程を競争率が比較的低い平日に変更する
- 団員名簿を作成し団体登録して抽選を有利にする
- 少ない練習回数でも演奏できる曲を選ぶ
まとめ
使用料や立地、曜日や時間帯によっては競争率が高まり、団体数の多い都市部で練習場所の確保が難しくなっています。
練習場所の確保はオーケストラの活動に大きく影響します。全員で解決を目指しましょう。

練習場所確保の担当者には、感謝と協力の姿勢を!