「楽器用のクロスって必要?」「どんな素材を選べばいいの?」
そんな疑問をお持ちの方へ向けて、この記事では弦楽器用クロスの役割・素材の違い・選び方・正しい使い方をわかりやすく解説します。
演奏後のケアに欠かせないクロスは、楽器を長持ちさせ、よりよい音を保つためにも大切なアイテム。ぜひ参考にしてみてください。
弦楽器用クロスとは?その役割と必要性
演奏後の弦楽器には、松脂・汗・皮脂・ホコリなどの汚れが付着します。
そのままにしておくと、楽器表面のニスが傷んだり、音質にも悪影響を及ぼすことも。
特に松脂は弦や本体にこびりつきやすく、放置するとシミや変色の原因になります。
そんな汚れをやさしく取り除き、楽器の美しさとコンディションを保つのが「楽器用クロス」の役割です。
演奏後にサッと拭くだけで、汚れやホコリの蓄積を防ぎ、メンテナンスの手間や修理のリスクを減らせます。

あご当てにうっかりファンデを付けちゃうことも!
どれがいいの?弦楽器クロスの素材と特徴
1. マイクロファイバー
・ 極細繊維が汚れをしっかりキャッチ
・ 吸水性、吸油性が高く、皮脂や松脂に強い
・ 繰り返し洗えてコスパ◎
・ 初心者にも使いやすく、最も人気のある素材です。
2. コットン(綿)100%
・ 楽器への当たりがやさしい
・ 手に入りやすい
・ 吸水性に優れるが、松脂の吸着力はやや弱め
3. シルク100%
・ 非常にやわらかく、繊細な表面に◎
・ 洗濯不可な場合があるので注意が必要
4. ポリッシングクロス
・ 磨き用途に特化。ニス仕上げ部分の艶出しに最適
・ 一般的な汚れ取り用途とは分けて使用がおすすめ

ポリッシュは楽器屋さんにお任せしてるよ!
用途別で分けよう!クロスの使い分け
1枚で全体を拭くより、部位や用途ごとにクロスを分けましょう。
本体用
・ 楽器全体の表面に付いたホコリや指版の汗、あご当ての汚れを中心に
・ 駒付近の松脂汚れは、松脂ふき取り用で拭くと◎
松脂ふき取り用
・ 細く折りたたんで、弦の裏側や指板との隙間を拭く
・ 松脂の付いていない部分は、本体用で拭くと◎
弓用
・ 弓のスティックやフロッグを中心に
・ スティックの松脂汚れが気になるときは、松脂ふき取り用で
・ 基本的に毛は拭かない(掃除しない)

松脂が付いた布で楽器を拭くと、ペタペタしちゃうよ!
クロスの正しい使い方と注意点
注意: 水拭きはNG。湿気は楽器に悪影響を与えるため、必ず乾いたクロスを使いましょう。
基本の拭き方
- 演奏後はなるべく早く拭く
- 乾いたクロスで優しく拭く
- 細かな部分は、クロスを折りたたんで拭く
クロスは洗える?お手入れ方法
素材によっては手洗いOKなものもあります。
- 中性洗剤を使ってやさしく手洗い
- 洗剤はしっかり落とす
- 柔軟剤は使わず、風通しの良い場所で自然乾燥
- シルクや化繊の一部は洗濯不可のものもあるので注意
松脂汚れは落ちにくいため、新しいクロスに交換するのもおすすめです。
おすすめの弦楽器用クロス4選
① YAMAHA:弦楽器用クロス SICL-2
🎻 やわらかさと吸着力のバランスが良く、初心者にも使いやすい定番。
🎻 用途別に使い分けられる、大小2枚セット。
- 素材:綿100%
- サイズ:クロス 大 28×48cm/クロス 小 17×17cm
- カラー:白×ベージュ
- 特徴:2枚セット。洗濯可。
② マックコーポレーション:弦楽器用マイクロファイバークロス SCC-01
🎻 大人気ケース「カーボンマック」のメーカー商品。
🎻 用途別に使い分けられる、大小2枚セット。
- 価格:¥1,040(送料無料)
- 素材:マイクロファイバー
- サイズ:クロス 大 40×45cm/クロス 小 15×15cm
- カラー:ベージュ×ダークグレー、ピンク×ダークグレー、グリーン×ダークグレー
- 特徴:2枚セット。化学薬品不使用。
③ BAM:弦楽器クリーニグ用クロス CC-0003
🎻 フランスの人気ケースメーカー「BAM」のクロス
🎻 ポケット付きで磨きやすい
- 価格:¥1,980(送料無料)
- サイズ:40×30cm
- 素材:マイクロファイバー(ナノシルバー)
- カラー:ブラック
- 特徴:ナノシルバー(10億分の1mサイズの銀の粒)による優れた抗菌・殺菌効果
④ 下倉楽器:下倉バイオリン社オリジナル クリーニングクロス
🎻 お茶の水の老舗楽器店オリジナル品
- 価格:¥550
- サイズ:40×40cm
- 素材:マイクロファイバー
- カラー:ブラウン
- 特徴:楽器や弓にやさしい

楽器が上手な人は、楽器がきれい!
まとめ|クロスで大切な楽器を長持ちさせよう
弦楽器クロスは、演奏後のケアに欠かせないアイテム。
使いやすい素材・サイズ・色を選び、演奏後はやさしくお手入れする習慣をつけましょう。
・やわらかく、繊維の細かいものを選ぶ
・用途別に複数枚あると便利
・汚れたらこまめに交換 or 洗濯
クロスひとつで、楽器の音も見た目も変わってきます。
あなたの大切な1本にぴったりのクロスを、ぜひ見つけてくださいね!