クラシック音楽の巨匠たちにも、ちょっと笑える食のエピソードがいっぱい!今回は「作曲家と食」にまつわる豆知識を、クイズ形式で楽しく深掘りします。
🍴「作曲家×食」クイズ

作曲家たちの“美味しい”一面をのぞいてみよう!
Q1. ベートーヴェンと60粒の…
問題
ベートーヴェンはある食材を調理するとき、その数にとことんこだわっていました。さて、その食材とは何でしょう?
A. マスタードの粒
B. コーヒー豆
C. ライ麦
D. カシスの実
答え
B. コーヒー豆
解説
ベートーヴェンは朝のコーヒーに強いこだわりを持っていました。1杯を淹れるのに、コーヒー豆を60粒きっちり数えるのがルール!
1粒でも間違えると最初から数え直したそうです。
来客が見ていてもお構いなしだったとか…。まさに職人気質ですね。
ちなみに当時の淹れ方は、トルコ式だったと言われています。

60粒は、ちょっと濃いめかな?
Q2. シューベルトと “ あだ名 ”
問題
シューベルトは、食べ物にちなんだあだ名で呼ばれていました。さて、そのあだ名はどれでしょう?
A. シュニッツェル君
B. マッシュルームちゃん
C. チョコレート坊や
D. クネーデルくん
答え
B. マッシュルームちゃん( 小さなキノコ/Schwammerl )
解説
身長およそ152センチ、ちょっとぽっちゃり体型だったシューベルト。その愛らしい見た目から、友人たちは彼を「シュヴァンメル(Schwammerl)」=“小さなキノコ”と呼んでいました。
本人もまったく気にせず、親しまれていたそうです。
・「Schwamm」はオーストリア・バイエルン方言でキノコの意味
・「-erl」は“小さくてかわいい”というニュアンス

あの「歌曲の王」がキノコちゃん!?
Q3. ロッシーニと美食マリアージュ
問題
イタリアの作曲家ロッシーニは、美食家としても有名でした。彼が愛した3つの食材の組み合わせといえば、どれでしょう?
A. 牛フィレ肉、フォアグラ、トリュフ
B. 鴨肉、ブラックオリーブ、ゴルゴンゾーラ
C. キャビア、トマト、バジル
D. プロシュート、ポルチーニ茸、パルミジャーノ・レッジャーノ
答え
A. 牛フィレ肉・フォアグラ・トリュフ
解説
ロッシーニは音楽だけでなく、料理にも並々ならぬ情熱を持っていました。その情熱は、作曲家を引退後にレストランを経営するほど!
この贅沢な組み合わせは、後に“ロッシーニ風(à la Rossini)”と呼ばれるようになり、今でも世界中で愛されています。

イタリアンワインも添えて、どうぞ召し上がれ~!
Q4. ブルックナーとお酒
問題
アントン・ブルックナーは音楽だけでなく、大のお酒好きとしても知られています。彼が特に愛したお酒はどれだったでしょう?
A. ワイン
B. ビール
C. ウィスキー
D. シャンパン
答え
B. ビール
解説
オーストリア・ザルツブルク出身のブルックナーは、筋金入りのビール党。毎晩決まった時間にビアホールへ通い、ジョッキ10杯近く飲むこともあったそうです。
敬愛するワーグナーとやっと会ったときも、出されたビールで泥酔してしまい、献呈する(捧げる)交響曲を間違えそうになったとか…!

このとき献呈した交響曲第3番は、「ワーグナー」の愛称があるね!
Q5. スメタナと名字
問題
チェコの作曲家ベドルジハ・スメタナ(Bedřich Smetana)。彼の名字「スメタナ」は、チェコ語である食べ物を意味します。さて、それはいったいどれでしょう?
A. パン
B. イチジク
C. クリーム
D. ハチミツ
答え
C. クリーム
解説
「スメタナ(Smetana)」はチェコ語で“クリーム”の意味。もともとは乳製品に関わる人を指す職業姓だったようです。
チェコでは、自然・食べ物・動物に由来する名字が多くあり、「ヤホダ(Jahoda)」=イチゴさん、「ツブルカ(Cibulka)」=小さな玉ねぎさんもいます。
スメタナはサワークリームに似た、クリーム状のヨーグルト。
酸味が控えめで、粘りが少なくふわんわりしています。
本格的なスメタナには、ダヒ(Dahi)種菌を使うのがおススメ!

まとめ
作曲家たちは、音楽だけでなく食にも深いこだわりを持っていました。コーヒー豆を数えたベートーヴェン、美食を極めたロッシーニ、そして“キノコちゃん”と呼ばれたシューベルト…。
こうしたエピソードを知ると、クラシック音楽がぐっと身近に感じられますね!

