オーケストラの練習中に、空腹やのどの渇きがつらく感じたことはありませんか?
口が渇いて上手く吹けなかったり、お腹が鳴りそうで演奏に集中できなかったり、熱中するあまり貧血を起こしてしまったり・・・
練習中の適度な飲食は、良い演奏のための大切な要素です。
この記事では、合奏を快適にするための、水分補給と小腹対策のポイントや合奏中の飲食マナーをわかりやすく解説します。
合奏中は飲食NGが基本
オーケストラの演奏中に飲み物や食べ物を口にするのは、基本的にマナー違反です。
音楽に集中し、無駄な音を出さないために、飲食には練習開始前や休憩時間を利用しましょう。
ただし、熱中症予防や、演奏のために口内を潤す水分補給は必要です。
合奏中でも適切なタイミングで、静かに・目立たず・スマートに飲むようにしましょう。
《水分補給》合奏中は“タイミング”が大切
練習に熱中すると、ついつい忘れてしまう水分補給。
特に夏は、会場まで炎天下を歩いたり、練習室の空調が弱かったりと、気づかない間に水分不足になる危険があります。
飲むタイミングやマナーを意識しつつも、決して無理はしないようにしましょう!

最優先はマナーじゃなくて自分の体調だね!
飲んでもOKなタイミング
- 他のパートが取り上げられたとき(例:「金管だけで」「ファゴットとチェロだけで」など)
- 演奏が止まっていて、指揮者が他のパートに指示を出しているとき
- 合奏中の雑談タイム

他パートだけのタイミングでも、演奏や指示には耳を傾けよう!
控えた方がよいタイミング
- 自分のパートが演奏中(手を止めて飲むのは避ける)
- 演奏が止まっているが、指揮者が自分のパートに指示を出しているとき(指示に集中する)
- 自分のパートが休符のとき(演奏をしていないのではなく、“休符を演奏”している!)
飲むときの注意
- 自分の近くに置いて、すぐ口にできるようにしておく
- 極力、音はたてず静かに
- 倒して転がったり、大きな音を出したり、こぼしたりしないように
- 楽器の上にこぼしたり、楽器を落とさないように
《小腹対策》「すき間時間」にサッと!
合奏が長時間にわたる場合、エネルギー補給も大切です。
水分補給と違って、基本的に練習開始前や休憩時間に食べるようにしましょう。

静かなときにお腹が「ぐぅうう」は恥ずかしいよね!
おすすめの小腹対策
- 一口サイズでこぼれないもの
- 手が汚れないもの(手が汚れたら、楽器を触る前に手洗いが必要)
- 練習開始までになくなるもの(飴やガムなど、口に残るものは注意)

ラムネが好き♪
小腹対策のマナー
練習会場は多くの人が演奏している空間。
楽器や楽譜など、汚したくないものもたくさんあります。
他の人が練習に集中できるように、ロビーや外に出て食べるのも良いマナーです。
管楽器奏者は食べるものにも注意
特に管楽器奏者の場合は、飲食の内容によって演奏に影響が出ることがあります。
歯磨きや唇の洗浄が必要になるようなものは控えるとよいでしょう。

炭酸飲料はゲップが出そうでヒヤヒヤするよ…
会場のルールにも注意しよう
練習場所や本番会場では、飲食禁止エリアが設けられていることがあります。
よくあるルール例
- 舞台上では飲食禁止(水分補給も不可の場合あり)
- 客席では飲食禁止(リハーサルのときなど)
- 楽屋やロビーのみ飲食OK
- 蓋つきボトルの飲料のみ持ち込み可
最近は熱中症対策として、「水分補給に限ってOK」という会場も多いです。
必ず事前に案内や掲示を確認し、ルールを守りましょう。
まとめ|体調優先でマナーと両立を
楽器を演奏する場所での飲食は、避けるのが基本マナー。
とはいえ、倒れてしまっては、演奏も練習もできなくなってしまいます。
練習中の水分補給やエネルギー補給は、我慢のしすないように!
原則やマナーを知ったうえで、体調を最優先に判断しましょう。
- 合奏中は基本的に飲食NG
- 最優先は自分の体調
- 歯磨き、手洗いなど楽器への配慮も忘れずに
- 会場のルールは守ろう