演奏会のたびに、なんとなく選んでしまう衣装。
「上下黒」といった指定があっても、実際には“黒なら何でもOK”ではありません。
衣装は、演奏にも意外と大きな影響を与えます。
楽器の扱いやすさとステージ映えを両立した衣装は、演奏会をより一層盛り上げてくれるでしょう。
- 衣装の基本パターン
- 男女別のおすすめ衣装
- 弦楽器奏者のためのチェックポイント

演奏も見た目も気持ちよく決めよう!
演奏会衣装の基本パターン
1. 上下黒
「黒黒」と言われたら、このパターン。
年間を通して最も着られる組み合わせ。
男性は正装や略式可か確認が必要。
黒色のトップス∔黒色のボトムス、
もしくは黒一色のドレスタイプもOKです。

2. 上白、下黒
「白黒」と言われたら、
白色のトップス∔黒色のボトムスのパターン。
主に夏の女性の衣装。
男性は基本「黒黒」です。

3. 自由
衣装選びが一番楽しいパターン。
女性は、普段の衣装に加えて、
カラードレスの着用も可。
、
男性は基本「黒黒」です。


男性のカラータキシードも見てみたい!?
男性におすすめの衣装
男性の衣装は、女性と比べて色のバリエーションが少なめです。
女性が「白黒」や「自由」のときも、男性は「黒黒」が基本になります。
ジャケットの有無や、タイの種類は確認が必要です。
■燕尾服 or タキシード or ブラックスーツ
・ 1. 燕尾服、2. タキシード、3. ブラックスーツの順で格式が高い
・ 格はオケ内で合わせることが望ましい
・ 蝶ネクタイかネクタイでも可かノータイか、確認が必要
・ シャツは色無地、ボタンは生地と同じ色、ラフ過ぎない素材の長袖
・「正装」に適した黒靴
\お手軽な燕尾服/
\お手軽なタキシード/
\黒シャツ+蝶ネクタイ+カフス+スカーフのお得なセット/
■ 黒シャツ(ジャケット無し)+黒ズボン
・ 蝶ネクタイかネクタイでも可かノータイか、確認が必要
・ シャツは色無地、ボタンは生地と同じ色、ラフ過ぎない素材の長袖
・「正装」に適した黒ズボン
・「正装」に適した黒靴
\黒シャツ+蝶ネクタイ+カフス+スカーフのお得なセット/

男性は衣装のまま電車に乗れて羨ましい!
女性におすすめの衣装
女性はバリエーションが豊富で、選ぶ楽しみがあるがゆえに迷いも多いです。
色
■ 黒トップス+黒ロングスカート or 黒ズボン
・トップスはデザイン性のあるもの、ボトムスはロング丈のスカートまたはズボンが多い
・トップスは季節や演奏プログラム、年齢などによって個人差が大きい
・レースや透け感、(適度な)露出はステージに華やかさが出る
・ロングスカートの丈は、座った時に足が見えない長さが最もフォーマル
・「正装」に適した黒靴
■ 黒ドレス or 黒ワンピース
・「黒黒」であれば、黒ドレスやワンピースもよい
・「正装」に適した黒靴
■ 白トップス+黒ロングスカート or 黒ズボン
・夏季の演奏会に多いスタイル
・「正装」に適した黒靴
■ 自由
・カラードレスがおすすめ。
・オーケストラの品格、演奏会にふさわしい「正装」の範囲内で色やデザインを楽しんでよい
・座った時に足が見えない丈がおすすめ
・普段の「黒黒」「白黒」でもOK
・ドレスに合わせた靴(✕:オープントゥ、バックストラップ)
デザイン
■ 露出
・季節に合わせて夏は多め、冬は控えめの傾向(ステージで快適に演奏できればOK)
・年齢層によって露出の傾向にも違いあり
・オフショルダーはあまりいない(除く:「自由」のカラードレス)
・足元の露出は控える(✕:ショート丈、スリット)
■ 生地
・レースやシフォン、サテンなどで華やかめ
・透け感や光沢のある生地もおすすめ
・麻や綿素材は少なめ(シャツを除く)
■ 装飾
・刺繍やドレープもおすすめ
・大きなワンポイントや立体的な装飾は演奏に干渉しないように注意
■ フォルム
・スカートは広がりすぎないAラインが多い
・タイトスカートやマーメイドラインはあまりおすすめしない
・パンツスタイルは、足首まで長さがあり、「正装」相当であること(✕:デニム、麻)

おすすめの演奏会スカートをこちらの記事で紹介しているよ!
弦楽器奏者の衣装チェックポイント
演奏しやすさや動きやすさも、大切なチェックポイントです。

- ヴァイオリン、ヴィオラ奏者のチェックポイント
✅右腕は動かしやすいか
✅ボウイングの邪魔にならないか(袖のドレープなど)
✅首周りのデザインは楽器に干渉しないか - チェロ奏者のチェックポイント
✅楽器を脚の間に挟めるデザインか
✅胸元のデザインが楽器に干渉しないか
✅ボウイングはしやすいか - コントラバス奏者のチェックポイント
✅立奏または高めの椅子に座っての演奏に対応できるか
✅裾さばきはよいか(足元の安全)
✅ボウイングはしやすいか
まとめ
つい後回しにしてしまいがちな衣装選びですが、普段からお店をのぞいたり、ネットで探したりしておくのがおすすめです。
演奏しやすく、見た目も美しく、自分らしさを表現できる衣装選びを楽しみましょう。
衣装が決まると、気持ちもあがり、演奏がますます楽しくなります。

ステキな一着が見つかりますように!