オーケストラの練習中、楽譜に書かれている音楽記号を「なんとなく」で読み飛ばしていませんか?
特に弦楽器の楽譜には、特殊な奏法や見慣れない記号がたくさん出てきて、戸惑うことも多いですよね。
「知っているつもりだけど説明は難しい…」
そんなアマチュアオーケストラ奏者のために、音楽記号をクイズ形式でわかりやすくおさらい<第二弾>です!
🎼 アマオケ奏者向け!音楽記号のおさらいクイズ【その2】
Q1. 何音符で何回きざむ?

正解:

解説:
トレモロの記号は、音符そのものの「旗(はた)」と斜線の合計本数で読み取ります。
- 全音符・2分音符・4分音符(付点含む)
斜線1本=8分音符トレモロ
斜線2本=16分音符トレモロ - 8分音符
斜線1本=16分音符トレモロ
斜線2本=32分音符トレモロ - 16分音符
斜線1本=32分音符トレモロ
斜線2本=64分音符トレモロ

「斜線=追加の旗」と考えると分かりやすいよ!
Q2. 「con sordino」と「senza sordino」を読み方は?
正解:
con sordino. :コン・ソルディーノ、「弱音器をつけて」「弱音ペダルを踏んで」
senza sordino. :センツァ・ソルディーノ、「弱音器を使わないで」
「ソルディーノ」は間違い?
弱音器のことをイタリア語でソルディーナ (sordina 女性名詞)といいます。
しかし、英語やドイツ語が主体の譜面上では、「sordino」と男性名詞で使われることが通例化しており、日本語でも「ソルディーノ」と言うのが慣例になっているそうです。

「con sord.」「senza sord.」 って略されることも多いよ!
Q3. 「div.」を人分け/プルト分けしたらどの段を弾く?

正解:
・人分けの場合:④(4段目)
・プルト分けの場合:➁(2段目)
解説:
・人分け:1人ずつ段をずらす(例:1プルトout(表)が① → 1プルトin(裏)が➁ → 2プルトout(表)が③ …)
・プルト分け:プルト単位で段をずらす(例:1プルトが① → 2プルトが➁ …)

前方と後方で段を分けたりと、イレギュラーな分け方もあるよ!
Q4. 複付点音符、複付点休符を分解してみよう

正解:

解説:
付点は「その音符の半分の長さを追加する」記号です。
複付点(付点が2つ付く場合)は、元の音符+元の音符の半分+元の音符の半分のそのまた半分を加えます。
① 複付点2分音符
= 2分音符(2拍)+4分音符(1拍)+8分音符(0.5拍)
→ 合計 3.5拍
➁ 複付点休符も同じ考え方です。

複付点はあまり出ないけど、知っておくと安心だよ!
Q5. ①「poco」、➁「più」、③「meno」、④「molto」を日本語にすると?
正解:
① poco:少し
➁ più:もっと、今までより多く
③ meno:今までより少なく
④ molto:非常に
解説:
文化庁の「教育用音楽用語」では、これらは「速さを示す用語に添えるもの」とされています。
assai | 非常に |
ma non troppo | しかし、はなはだしくなく |
non tanto | 多くなく |
non troppo | はなはだしくなく |
poco a poco | 少しずつ |
possibile | できるだけ |
quasi | ほとんど——のように |
tanto | 多く(molto とほぼ同じ) |
un poco | やや少し |

覚えておけば応用できるね!
まとめ
このクイズを通して、「あ、そうだったのか!」という発見はありましたか?
「知っているつもりだったけれど、理解していなかった」という音楽記号はありませんでしたか?
譜面に書かれた指示を正しく読み取ることで、演奏の質が変わります。

新しいクイズを追加していくから楽しみにしてね!