タブレットの電子楽譜でデジタル化

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タブレットで電子楽譜は見やすいのか?
オーケストラで使ったときに、どんな問題が起こるのか?
気になるメリットとデメリットを解説します。

結論
  • 管楽器奏者にはおすすめ
  • プルト弾きの弦楽器奏者は、調整が必要
  • 演奏時以外でも利用価値が大きい

アマチュアオーケストラでは、管楽器を中心にタブレットでのデジタル譜が増えています。
弦楽器でもソロや、カルテットなどの室内楽では見かけます。

「タブレットで表示させるデータ形式の楽譜」の名称は?

  1. 電子楽譜(電子譜)
  2. デジタル楽譜(デジタル譜)
  3. タブレット楽譜(タブレット譜)

1.電子楽譜が最も一般的のようです。ただ、色々なアプリやサービスで2.デジタル楽譜という名称も使われており、一本化はされていないようです。

3.タブレット楽譜は、文字数も多い上に略した際に「タブ譜(タブラチュア譜)」と混同しそうです。ただ、会話の中では「あれ?楽譜は?」「私、タブレットなんだ!」と一番使われている気がします。

複数の楽譜を一つのデバイスに保存できるため、重い楽譜やサイズの揃わない楽譜を何冊も持ち歩かなくて済みます。
また、楽譜や教本よりもサイズがコンパクトで、カバンにも入れやすいです。

くまリン
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教本なんて1冊中、1ページしか見なかったり

曲名や作曲者名で並び替えたり、演奏会ごとにフォルダを作ることができます。
クラウドストレージを利用すれば、容量の心配なく大量の譜面を管理できます。

スタイラスペンがあれば譜面への書き込みも可能で、ワンタップでフォントサイズ変更、ハイライト、消去機能が使え、筆記用具よりも編集が簡単です。

スワイプやジェスチャー、フットペダルで譜めくりができるため、演奏を中断しないで済みます。(アプリ登録が必要な場合があります)

くまリン
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静かな譜めくり」ができそうだね

調光が可能なため、オーケストラピットなどの暗い場所でも見やすいです。
ズーム機能を使って譜面を拡大・縮小できるのも、タブレットならではです。

楽譜を収納するスペースも必要なくなります。タブレット内のデータが増えてきたら、USBやSDカードなどの外部メモリや、クラウド、パソコンへのデータ移動をするだけなので、本棚を増やす必要もありません。

印刷や製本が不要なので、コストや手間が削減できます。演奏会終了後の楽譜の処理も簡単です。
ただ、楽譜が紙媒体での配付だった場合、デジタル化の手間がかかります。

くまリン
くまリン

すぐに練習が始められるね

室内の空調や屋外演奏で悩まされがちな風への耐性もあり、譜面がふわつきません。

データをクラウドに上げれば、複数デバイス(複数人)で楽譜を表示させたり、編集したりすることができます。

バッテリーが切れるとタブレットが使用できなくなるため、長時間の演奏では残量に注意が必要です。

長時間タブレットの画面を見続けると、目に負担がかかることがあります。
スポットライトの下では画面の反射が強い場合もあり、注意が必要です。

タブレットのサイズが小さい場合、譜面が見にくくなることがあります。
紙の楽譜のように見開き2ページを表示させることが難しく、できたとしても表示が小さくなり、弦楽器の譜面だとほとんど見えません。
特にプルト弾きする場合は、よほど視力の良い奏者でないと難しいです。

くまリン
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見開き表示ができないと、譜めくり回数が増えてしまう

タブレット本体やフットペダル、スタイラスペンなどの周辺機器の購入が必要です。
iPad の13インチであれば130,000円程度。フットペダルとスタイラスペンを追加すると150,000円はかかります。

タブレットは、落下による故障や予期せぬ不具合のリスクがあります。

機能的に使用するためには、タブレットやアプリの操作に慣れる必要があります。

プルト弾きの弦楽器では、ななめから画面を見ることになります。
画面の照り返しや譜面のサイズ等、見やすさの調整が必要のため、使用の可否を確認しなければなりません。

電子楽譜利用者は増えています。携帯しやすく、楽譜の管理・共有のしやすさがある一方で、バッテリーや画面表示に限りがあり、初期投資額もそこそこになります。
オケの弦楽器奏者が使うには、2ページ見開き表示が難しい点と、画面の角度の点でハードルが高めです。

くまリン
くまリン

大型画面の電子楽譜「GVIDO」はサービス終了

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